ホタルは綺麗な水に棲む生き物として、皆さんに認識されてますよね!
宇都宮市の市街地を流れる釜川は、どうでしょう?!
BODとは、生物化学的酸素要求量といい、この値が高いほど川が汚れていることを示しています。
有機物が水の中に多くの含まれてくると、川は汚れてしまいます。
川に棲む生き物は、水の汚れに敏感で、目に見えない汚れにも影響を受けてしまいます。
特に清流に棲む生き物は敏感で、水が汚れてくるといつの間にか姿を消してしまいます。
指標生物
どの様な生き物がいるかどうかで、水の汚れの目安になります。
この様な生き物を指標生物と呼んでいます。
水の汚れが目安となる生物
清流:水温が低く、水が綺麗で酸素も充分溶けています。貧腐水性と呼び、ヤマメ・カワゲラ・サワガニなどが生息しています。
綺麗な川:清流ほどではないにしろ、川底が見える川です。β中腐水性と呼び、ウグイ・カワニナ・コオニヤンマなどが生息しています。
汚れている川:川底が殆ど見えません。α中腐水性と呼び、ギンブナ・アメリカザリガニ・モノアラガイなどが生息しています。
ドブ川:かろうじて生物が棲める川です。強腐水性と呼び、ユスリカ・イトミミズ・ハナアブの幼虫が生息しています。
河川の区分と動物の分布
アマゴ域:川の上流で水の流れが速く、酸素に富んでいます。水温は10~20℃ アマゴ・サワガニ・カワムツが生息します。
オイカワ域:川の上・中流で水が澄み、酸素に富んでいます。水温は18~25℃ オイカワ・ウグイ・アブラハヤ・ホタル・カワニナが生息します。
コイ域:川の下流で水の流れは緩やか、水は濁ってきます。水温は23~30℃ コイ・タニシ・フナが生息します。
想い
こうして見てくると、中心市街地を流れる釜川はまんざら捨てた川ではないと思います。
オイカワやウグイが上がってきています。水質的には「綺麗な川」に分類されます。
「情緒を奏でるホタルの夕べ」まさにステキなキャッチフレーズですね。
宇都宮中心市街地に人々を呼べる、これこそ目玉だと思います。
釜川は、水質環境的には、街中でホタルが飛び交う川としての可能性を秘めている川だと思います。
皆の努力によって自然とホタルが生息する川として育て上げたいと願ってやみません。