21世紀は、地球環境を身近に見据え、私たちにとって、より住みやすい環境を育成していく時代だと思います。

今日、グローバル化する社会を取り巻く、大気・水・土壌・生物など、環境に関する多くの問題は、資源・エネルギーを大量に消費する人間の諸活動に起因しています。
そうした中、多くの樹林地や水辺空間・緑やオープンスペースが失われ、人をはじめ、様々な野生生物の生息環境悪化が懸念されています。

我が国の発展を目指し、持続可能な経済活動を推進していくため、確かに、新たな開発を凍結するという考え方は現実的ではありません。

けれども人の手が加わる前に、開発による悪影響を、極力抑制していかなければなりません。
大規模開発に伴う爪跡は、自然界の自浄作用を超え、環境破壊へと及んで行きます。

我が国には四季があり、知らず知らずに自然の恩恵を受けています。
自然はかけがえのない物です。
しかし、近代化・効率化と言う旗印の下、我が国古来より培ってきた個性や自然が失われ、景観が画一化していくようでなりません。
経済優先に囚われない、自然環境に配慮した視点を持つ社会の育成が叫ばれています。

環境を守り、育てあげる」という概念は、益々必要になっているのではないでしょうか?

また、同時に失われていく自然があるのなら、創り出していく自然が必要です。

しかし、一度失われた自然を人の手によって取り戻すのは、口でいうほどたやすい事ではありません。

人が、新たにより豊かな環境を創出していくには、専門的な知識を集結させ、技術の枠を駆使する展開が必要となってくるのです。