5月の下旬から、6月上旬の日曜日

「釜川百花苑構想」の一つとして、柳橋の一角に、ギボウシを植えました。

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場所は、後側に
ヒイラギモクセイの生垣が控え
日陰となって、
一面にドクダミがはびこっていました。

ドクダミを駆除するには、結構、土を掘り返さないといけなく 大変でした。

ドクダミは日陰の湿った場所を好む草で、地下茎を伸ばし、そのところどころから地上に芽を出して群生します。
野山や空き地などいたる所で見ることができます。
開花期は6~7月で、ほの暗い木立の下などに咲くドクダミの花の白さは、目を引きます。
しかし、日本ではまぎれもない雑草で、わざわざ庭に植えたりする方も少ないことでしょう。

けれども、ドクダミのスバラシイ特典を弁護しておきます。
よく知られているように、葉には独特の臭気があります。
ドクダミのにおいのもとになっているのは「デカノイル‐アセトアルデヒド」という物質で、
この物質には、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、白癬菌(はくせんきん)などの細菌や、
ある種のウイルスの活動を抑える力があると言われます。
その他にもさまざまな有効成分が含まれ、傷口の止血や再生にも効果があるとされていわれ、風呂に入れれば冷え性に、鼻腔に詰めれば蓄膿症に効くと、
まさに万能薬としてその力を発揮する植物です。

さて新植するギボウシですが、日光の上吉原サンから寄付して頂きました。

ギボウシは橋の欄干の上にある、玉ねぎをさかさまにしたような装飾物が「擬宝珠」と呼ばれ、
花のつぼみが 擬宝珠に似ていることからこの名になったと云われています。6
東アジア原産の宿根草で日本には多くの種類が自生しています。
日本の気候によく合い、耐寒、耐暑、耐乾、耐湿性にすぐれている宿根草として注目されています。
木漏れ日が当たるような半日陰を好み、は特に選びません。
生息環境を考えると、腐葉土、堆肥等を混ぜて水はけをよくしてあげれば理想的でしょう。
は基本的には紫色系で、
朝開花すると夜にはしぼんでしまう1日花です。

植え方ですが、土は多少盛り上げて根茎が隠れる程度に植え付けします。

さて、ここまでは園芸の知識として大切です。

しかし、ここで考えたいことがあります。
ただ植えるだけでは、ギボウシの野草苑・花畑になってしまいます。

ランドスケープのあり方としては、景観的な価値を見出さなければなりません。

基盤整備 デザイン
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そこで写真のように波形模様を描き、
中心の島に、ジャーマンアイリスを植えることを提案して、デザインしました。

いかがでしょうか?

エッジの確定 完成
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植栽に当たってのポイントは、図柄模様がはっきりするように、エッジをシッカリと決めて植え込んで行った事です。
ただし、ボランティアの皆さんに任せる為、残りの内部は感覚に任せ、若干ランダムになっても構わないと考えました。
そして、大きくなることを踏まえ、あまり密植しすぎないようにしました。

6月中旬から7月中旬にかけて花を咲かせ、景観が確立する事を期待しています。